「Twitterはもういいかな」
そう感じたとき、あなたは次にどこで絵を発信しますか?
Twitter(現X)での活動を3年前にやめた私の場合、実はその後の活動拠点についてそこまで悩むことはありませんでした。やめる前からブログを運営したりpixivに投稿したりもしていたからです。
しかし、スムーズに移行できたからこそ、それぞれのプラットフォームのメリットやデメリットをより客観的に分析することができました。
この記事では、私が実際に使ってきた個人サイト、ブログ、pixiv、そして様々なSNSについて、それぞれの特徴と、どんな人におすすめできるかを本音で語ります。
あなたの「次の活動拠点」を見つけるヒントになれば嬉しいです。
前回の「Twitter(X)をやめた」話はこちら。

個人サイト・ブログ系
少々手間はかかっても「自分の拠点」を実感できるのが、このグループ。
ディープなファンがつくこともある一方、たくさんの人に見て反応してもらえる可能性は低め。
創作に集中したい・作品展示にこだわりたいなら個人サイト、情報発信重視ならブログがオススメです。
個人サイト
- 自由度が高い
- ポートフォリオとして使用しやすい
- 「自分の城」を持つ安定感
- 独自ドメインなら「サービス終了」で消える心配がない
- 人が来ない
- カスタマイズには知識が必要なことも
- サーバー代がかかる(無料で作れるサービスもあるが、機能制限あり)
こだわり派・じっくり創作に集中したい方には、断然オススメ!!
周りを気にせず活動できて、見た目や機能も好きなように改造し放題な個人サイトは、まさに「自分だけの城」。精神的安定感は断トツです。
自分の色や創作の世界観を全面に出せるので、ブランディングにも効果的。
ポートフォリオとして「自分のサイト」を持っていると、プロとして活動する場合にもサンプルを見せやすくクライアントに信頼されやすいというメリットもあります。
↑管理人の運営するサイトです。ご参考までに。
私は配布HTMLテンプレートをアレンジして自作したサイトで、作品展示と日記を兼ねた運用をしています。
このようにHTMLとCSSで構築するのが一番自由度は高いですが、いじるには結構な知識と手間が必要。ハードルが高い……というイメージはここから来ていそうです。
WordPressで構築する方法や、無料で簡単にサイトを作れるサービスもあります。それなら開設はそこまで難しくありませんよ。
とにかく自由さが魅力の個人サイトですが、SNSや作品投稿サイト、コミュニティ機能のあるブログサービスと比べると、人が来ません。閲覧や反応は圧倒的に少なくなります。
運営にあたっては他に広報用の拠点も用意するか、「見てもらえなくて当たり前」「孤独を楽しむ」といった割り切りも必要です。
「静かで気ままな創作空間」というのも、それはそれで乙です。他人ありきの創作活動に疲れた方は検討してみては?
ブログ
- 比較的簡単に作れて外観カスタマイズも可能
- 文章が書きやすく装飾機能も豊富
- WordPressならポートフォリオと兼用も可
- アフィリエイトやアドセンス広告で収益化もできる
- ポートフォリオとしての用途には向かない
- 多くの人に見てもらうにはSEO戦略が必要
- 無料の場合、広告を外せない・収益化の条件が厳しい
日記、イベントレポート、レビュー、ノウハウ発信等……文章メインの「自分の城」が欲しいなら、これ!
作り方は「WordPress」と「無料ブログサービス(はてなブログ、アメブロ等)」がありますが、当ブログは前者で構築されています。
文字数制限なくたくさん文章を書けますし、更新も簡単。外観カスタマイズや文字装飾もできます。
有益な記事を書けば検索から人が集まり、収益化できることも。
ただしテキストコンテンツ特化なので、作品をまとめて展示するには向きません。
WordPressの場合、カスタマイズ次第で個人サイト(展示拠点)とブログのハイブリッド運用も可能ですが、有料サーバーを借りる必要があることと設定がやや複雑であることが難点。
記事の中でいくつか絵を載せられれば十分で、お金をかけずに気軽に文章を書きたい、しかし後に紹介するnoteより「見た目に個性を出したい」なら、無料ブログがオススメです。
まとめ用の作品置き場は、また別に用意したほうが良さそうです……
note


- シンプルなデザインで読みやすい
- 無料でとにかく手軽に始められる
- 広告がない
- コンテンツ有料販売などで収益化もできる
- 外観カスタマイズや文字装飾ほぼできない
- 集客がSNSありきになりがち?
- 評価数や他のユーザーの存在が気になってしまうかも?
文章メインのプラットフォームで、最近クリエイターに人気なのがnote。
できることは無料ブログと近いですが、独自の特徴があります。
見た目での最大の違いは「デザインのシンプルさ」でしょう。とにかくシンプルなデザインで書くことに専念でき、登録も簡単で手軽に始められます。
クリエイター向けをうたっているだけあって、画像に限らず音声や動画など、投稿できるメディア形式も多め。Twitterのような短文の「つぶやき」も投稿可能。
ユーザーの多いところで、とにかく手軽に情報発信をやってみたいならオススメできそうです。
逆にいえばカスタマイズはほぼできず、物足りなさを感じる場合も。
他にも見ていて気になったところですが、他の無料ブログよりもSNS要素が強く「スキ」の数や他ユーザーの存在を意識してしまいやすそう。
「カスタマイズ性のなさ」と「SNSっぽさ」が気になるのと、既にこのWordPressブログ(と非公開中のはてなブログ)があるのとで、今のところ私はnoteでの発信はしていません。
見た目にこだわらず気軽さ重視で文章を書きたいなら、アリです。
投稿サイト系
とにかく作品を公開することに専念したいなら、イラスト投稿サイトでの活動はいかがでしょうか。
pixiv


- 人が多く、比較的見てもらいやすい
- 長期的にブックマーク数が伸びる
- SNSよりは他人と比較しにくい
- 閲覧数やブックマーク数などの数字を気にしてしまう場合も
- 一次創作は見てもらいにくい
イラスト投稿サイトで一番有名なところといえば、pixivでしょう。
利用者は多いので、自分の作品を「たくさんの人に見てもらいたい」ならオススメです。
「Twitterと比べると見てもらえない」という話も聞きますが、少なくとも交流票も拡散もほぼないSNS弱小絵描きの私の場合は、同じ絵でもpixivのブックマーク数のほうが高くなります。
閲覧数やブックマーク数など、自分の作品につく数字は見えてしまいますが、投稿だけしている分には他人の作品は一切見えないのであまり気になりません。
SNSよりは「本当に作品を『良い』と思ってくれたんだな」と素直に喜べるので励みにもなります。
ただし数字はかなりジャンル人気に左右される部分が大きく、特に一次創作は余程作家人気のある神絵師でもない限り、ほぼ見向きもされません。
それが悲しいので今は、気まぐれにファンアートを描いた時だけ一部を投稿しています。
長期的に評価が伸びやすいのは、SNSの高速消費文化に疲れ切った絵描きにとって嬉しいポイント。
SNS系
やっぱり気軽さ・速報性・交流を重視したいなら、Twitter以外のSNSに目を向けてみるのもアリ。
自分に合った場所が見つかれば平穏に活動することもできますが、SNS特有の悩みは変わらず付きまとってしまいがちです。ここでは私の各SNSとの付き合い方も併せてご紹介します。
パルミー公式Misskey
「初心者さんにもやさしいイラスト練習SNS」として運営していますので、練習、落描き、途中経過、ボツ絵、つぶやきメモなど、…
- 絵の上達に熱心な人が多い
- 新参ユーザーや初心者絵描きにも優しい雰囲気
- フォロー外からもリアクションがつきやすい
- イラスト関連の話題に特化したローカルタイムライン
- アクティブユーザー数は少ない
- ストイックすぎる空気感
- 完成品と習作でリアクション数にあまり差が出ない
分散型SNSのひとつであるMisskey(ミスキー)の中でも私が所属しているのが、お絵描き講座の「パルミー」が運営するサーバーです。
パルミー公式ミスキーの一番の特徴は、絵の上達に熱心な人がとても多いところ。
見ているだけでも「自分も頑張ろう」という気分になれるので、「上手くなるために練習のモチベーションを上げたい」「交流は控えめに、ゆるく励まし合える仲間が欲しい」方にはオススメです。
ミスキー全体の特色として「ローカルタイムライン」と「豊富な絵文字リアクション」があるので、フォロー外からも気軽に応援し合えるのは良いですね。
しかしその分、ユーザー同士の直接的な交流は少なめで全体的にストイックな空気感。
初めましてでも「輪に入りにくさ」はなく、初心者の悩みつぶやきに親切に答えてくれる有志達もいる一方、絵の上達や創作活動に関係する話以外はあまり歓迎されない雰囲気もあります。
ユーザー数自体も少ないので、「作品をたくさんの人に見てもらいたい」「絵以外の雑談もしながら交流したい」という場合には向かないかもしれません。
あまりにも周囲の上達への熱意がすごすぎて、自分の気力の状態によってはそれに圧倒されて却って落ち込んでしまうことも……。
なので私は「修行場」と割り切って、やる気ブーストしたい時だけ見るようにしています。
ミスキーやマストドンは、サーバーによって大きく雰囲気が異なります。こういった分散型SNSで自分に合ったコミュニティを探すのも良いでしょう。
Bluesky


- 昔のTwitterに近い使用感
- Twitter(X)からの移住者は比較的多め
- 見たい情報だけにアクセスしやすい
- Xより治安は良い
- いいね数やフォロワーを気にしてしまうのはTwitterと変わらない
- Twitterより人は少ない(企業公式アカウントもまだ少ない)
- 「ネガティブな情報を一切見ない」とはいえない
- 鍵付き(非公開)アカウント機能がない
今のXは余計な情報や争いや改悪が多すぎて無理!でもなるべくTwitterに近い仕様のところで活動したい!
そういう場合はBlueskyが候補に挙がります。実際、この理由での移住者は多いです。
使い勝手はかつてのTwitterに近いものながら、自分の見たい情報だけ選んでアクセスしやすい機能が充実しています。広告もありません。
今のところ「テキトーにTLを眺めているだけで不快になる」ことはないので、少なくともXよりは治安は良い印象。センシティブ系のゾーニングも厳しめです。
しかし、それなりに人の増えてきたSNSとはいえ企業アカウントの進出はまだ少ないので、公式情報の収集目的では使いづらいところがあります。
追記:Xの改悪に伴い、少しずつ企業公式アカウントの増えている分野もあるようです。
Twitterに近い環境がゆえに、Twitter同様「いいね」やフォロワー内外を気にしてしまいがち。
なのに「ブロ解(ブロック→ブロック解除することで、相手からのフォローを外すこと)」や「鍵アカウント」が使えないところは、Twitter以上に気になるポイントかもしれません。
フィード機能で好きな話題を追いやすい反面、投稿側としては投稿がキーワードから勝手にフィードに拾われてしまうので、「あまり不特定多数に投稿を見られたくない」場合は向きません。
私の場合は交流を広げることはせず閲覧も最小限、発信はブログやサイトの更新告知に絞って壁打ち運用中です。
良くも悪くも「お行儀の良いTwitter」といったところ。人によっては立ち回りに息苦しさを感じる場合もありますし、根本的にTwitterの仕様が苦手なら、運用には工夫が必要かもしれません。
おわりに:Twitterの外にも、「居場所」は必ずある
今回はTwitter(X)から離れた後の活動拠点の例として、様々なサービスをご紹介しました。
- 個人サイト
- ブログ
- note
- pixiv
- Misskey(パルミー公式鯖)
- Bluesky
SNSでの活動に疲れてしまい、「もしかして、自分はネットでの創作活動に向いていないのかも……」と考えてしまう人は少なくありません。
でも、安心してください。活動の場は、SNSという枠組みの中にだけあるわけではありません。
自分のペースでじっくりと作品を育てられる個人サイトや、自由に情報を発信できるブログなど、SNSとは全く異なる場所も選択肢になり得ます。
また、もしSNSで活動を続けたいなら、自分に合った規模や雰囲気の場所を見つけたり、付き合い方を変えたりするだけでも、楽になれることもあります。
この記事を読んで、もし一つでも「面白そう」「自分に合っているかも」と感じたものがあれば、ぜひ試してみてください。
あなたの創作活動はもっと自由になり、心から満たされる場所を見つけられるはずです。


